田舎って仕事がないですよね、基本的に。
僕はいちおう神奈川県民ではありますが、地元は山梨との県境くらいにある小さな街なのでけっこうな田舎育ちです。
最寄り駅までは徒歩でなんて遠すぎて到底行けませんが、もし行こうとしたら2〜3時間はかかります。
バスでも1時間に1本くらいだし、片道500円くらいするし。
そんな環境なのでとうぜん仕事もそんなには選べません。
近くに工業団地があるので、地元で働こうと思ったらそこにある製造業か物流関係の仕事に就く人がほとんどです。
でもおそらくこれでも日本の田舎界ではだいぶ良い方なんだと思います。
仕事自体はあるし給料も首都圏の平均金額くらいなので。
僕のおばあちゃんの家がある鹿児島の田舎町なんて本当に何もなくて、工業団地のようなものもないです。
みんなマジでどうやって生活してるんだろうと思います。
よくネットなんかでは仕事をしたくても見つからない、見つかっても給料が安すぎてやっていけない、だから首都圏に行くしかない的な話を見かけますが、僕も地元が田舎なのでそのリアルさはある程度理解できます。
この記事を読んでいるあなたもそんな田舎暮らしで仕事に困っている一人なんですよね?きっと。
僕はそんな環境の人こそ、Web関連のスキルを身に付ければ地元で少ない求人を見つけて少ない給料で働くよりよっぽど簡単に生きていけると思うんですよね。
なので今回は地元で仕事がないと嘆いてる人がWebで食べていくための方法を提案してみます。
・田舎暮らしで仕事がない人ほどWebで食える理由
・Web系の仕事の種類と探し方
地方の人ほどWebを仕事にした方が良い理由は?
地方に住んでいると本当に求人数が少ないですよね、求人サイトやハローワークなんかを眺めていると特にそう感じます。
いかに日本の企業が都心に集中しているかがよくわかりますよね。
べつに都会じゃないと成立しない仕事じゃないのに、なぜか都会にオフィスを構えてたりする企業が多いですからね。
なので地方の人々は以下の2パターンのようなループにハマりがちです。
地方の人がハマりがちな2パターン
①地元で就職したい→でも求人少ない→少ない求人に応募が殺到→求人倍率がめっちゃ上がって難易度MAXになる
②地元での就職を諦める→最寄りの都市or東京などの首都圏へ出稼ぎに行く
地方の人ほど地元で働くという難易度が高くなってしまっているのが現状ですよね。
地元で暮らしていきたい人としては、なんとか新しい選択肢「③地元で転勤のない仕事に就いて働く」を実現したいところです。
そんなこと出来んの?と思うかもしれませんが、Web系のスキルを覚えれば実現できますよ!
Web系の仕事のメリット
なぜ地方暮らしの人にとってWeb系の仕事が良いのか、そのメリットを挙げてみたいと思います。
①場所に関係なく働ける
これが最大のメリットです。
Web系の仕事はパソコンとネット環境があればどこでも働くことが出来るのが最大の強みです。
実際に僕はいまカナダに住みながらこの記事を書いていますし、時々Webサイト制作の仕事なんかもやらせてもらっています。
この記事執筆が仕事と呼べるレベルかは現状何とも言えませんが・・・笑
とにかくスキルとPCとネットがあれば自宅だろうが海外だろうがどこでも仕事が出来るので、仕事の全然ない地方の求人に応募する必要もないのです。
車で会社まで通勤する必要もないですしね。
また都会より地方のほうが家賃相場なども低いので、リモート(出勤せず遠隔で仕事をすること)で同じ仕事をする場合は地方のほうが手元に残るお金は多くなるでしょう。
②独立しやすい業種
そもそもこの仕事をリモートを基本としてやろうと思った場合、フリーランス(自営業)的になることが多くなりますが、この業界は自分のスキルを個人的に売りやすい業種です。
例えばあなたが製造業で旋盤加工のオペレーターをやっていたとしましょう。
機械加工技能士1級を持っていてかなりのスキルと経験があったとしても、その技術で個人的に仕事を受ける事は現実的じゃないですよね?
まず加工する機械を個人では持ってないし、材料も個人では取引してくれるところはないでしょう。
これがWebの仕事であれば、あなたがPhotoshopやIllustratorで画像作成が出来てhtml・css・JavaScript・PHPなどのコーディングスキルがあり、SEOやセールスライティングのスキル・経験があれば個人的に仕事を受けることが出来るようになります。
もちろん何らかの方法で営業をかける必要はありますが・・・。
職種によっては一生かけても自分のスキルを個人的に売ることが出来ない仕事もあります。
先ほど例に挙げた製造業のマシンオペレーターなんかはまさにそうですね。
僕も昔製造業界に居たのでわかります。
そういう仕事はいずれかの会社に雇われて会社に依存するしかないですが、Webスキルは身につけてしまえば自分自身を売り込んでいき個人的に仕事を取ってこれるようになります。
具体的なWeb系の仕事って何があるの?
一口に「Web系の仕事」と言っても実際にはいろいろな仕事があります。
代表的な仕事を紹介していきます。
①Webサイト制作
オススメ度:☆☆☆☆☆
稼げる金額(目安):3〜10万円/件
必要なスキル:画像加工ソフト(Photoshop/Illustrator)、プログラミング言語(html/css/Javascript/PHPなど)
その名の通りWebサイト(ホームページ)を制作する仕事。
制作には画像加工ソフトやプログラミング言語を使用する必要があるのでこれらの習得は必須です。
とはいえ、ひとまず以下が出来るようになれば最低限の仕事が出来るレベルなのでそこまでハードルは高くありません。
・画像加工ソフトのPhotoshopで写真を切り取ってつなぎ合わせたり、テキストを合成したりできる
・html/cssを使ってWebサイトを構築できる
1件につき数万円から10万円超くらいが相場なので、比較的カンタンにスキルを習得できるわりには稼げるんじゃないかと思います。
スキルアップしてPHPなどのプログラミングも出来るようになると、もっと高額な案件をこなせるようになります。
何言ってんのかサッパリわからんという人は以下の記事を読んでみてください。
職業訓練校に通っている人向けの内容ですが、Web制作をしたい人全般に向けた記事です。

②アフィリエイト
オススメ度:☆☆☆☆
稼げる金額(目安):0〜500万円/月
必要なスキル:SEO・セールスライティング・忍耐力・継続力
自身のWebサイトやブログで商品やサービスを紹介して、購入や申し込みされたら紹介料をもらうというビジネス。
いわゆる広告業です。
この仕事は基本的に完全成果報酬制(成果発生しないと0円)なので、「どのくらい頑張ればいくら稼げる」という目安は存在しません。
給料が固定でもらえるサラリーマンやアルバイト的な思考だと心が折れて上手くいかないでしょう。
しかしこの世界は月収で100万以上を余裕で稼ぐスーパーアフィリエイターたちもいる世界なので、成果が出れば青天井です。(もちろんそんな人たちは一部中の一部ですけど)
それに一度サイトから売上が発生するようになれば、放置していても継続的に売上を発生してくれるようになるのが最大のメリットです。
誰でもすごい頑張ればある程度の金額(数万円〜数十万円)は達成できるので、資産構築だと思って数年のスパンで取り組んでみることをオススメします。
SEO(Googleなどの検索で上位にさせる施策)や、サイトの商品紹介を見た人に購入ページへのリンクをクリックしてもらえるよう文章を考えるセールスライティングなどのスキルが必要ですが、一番必要なのは成果が出なくても耐えられる心とサイトを更新するのを継続できる強い意思です。
アフィリエイトを始めるには仲介業者のASPと呼ばれるサービスに登録する必要があります。(登録は無料で出来ます)
僕が使っているASPを紹介するので、気になる人は見てみてください。
③Webライター
オススメ度:☆☆☆☆
稼げる金額(目安):数千円〜数万円/件
必要なスキル:ライティングスキル全般
ネット上でよく見かけるいろんな記事を書く仕事です。
企業が運営するWebメディアなどのかなりちゃんとした記事から前述したアフィリエイターの記事代筆まで内容は様々です。
正直なところ僕はこれをやったことはありませんが、最近ではこれ一本で稼いでいる人も多いようです。
単価は駆け出しライターだと1文字あたり0.5〜1円くらいで1000〜3000文字の記事を書くことが多いので、1件あたり500〜3000円くらいになる計算です。
しかし売れっ子になることが出来れば1文字数十円〜、もしくは記事1本で数万円という案件をゲット出来る可能性もあります。
④ネットショップ(転売やせどり含む)
オススメ度:☆☆
稼げる金額(目安):
(1)0〜数百万/月(自分で開業した場合)
(2)300〜1000円/時給(リモートで受注処理などの雑務を請け負った場合)
必要なスキル:
(1)マーケティング力・セールスライティング・分析力(自分で開業する場合)
(2)エクセルの操作・カンタンなPhotoshopやhtml/cssのスキル
言わずもがなインターネットで商品を販売する仕事です。
僕は以前サラリーマンとしてこの業界にいましたが、はっきり言って自分でお店を開くのはあまりオススメしません。笑
(1)自分で開業する場合
ネットショップを一人でやるとショップの集客、在庫管理や利益計算、物流管理などやることがめちゃくちゃあるし、在庫を持って本気で運営しようとするとけっこう経費がかかるので利益率がそこまで高くならないからです。
まずお客さんから注文が入るようになるまでがかなり難しいし、仮にお店が忙しくなってきてもそんな稼げないです。
もしやるのであればBASEやSTORESなどで無在庫販売するか、AMAZONやメルカリなどで転売・せどり(ざっくり言うと買値より売値の方が高い商品を買ってすぐ売ること)をやる方がカンタンかもしれません。
あんまりオススメはしませんが、僕は経験者なのでもし気になる人はお問い合わせ頂ければ詳しく教えられます。
(2)どこかのショップの作業をネットで請け負う場合
さっきも言った通りネットショップというのはやることがいーっぱいあって本当に忙しいんです。
なのでけっこうリモート作業で仕事を依頼しているケースを見かけます。
僕が以前いた会社でもリモートで外注依頼してましたし。
具体的な作業内容はいろいろありますが、よくあるのは以下かなと思います。
・商品画像の作成
→Photoshopなどで商品の写真に商品名などを入れて画像加工する
・ページへの商品登録
→だいたいエクセルを使って商品価格などを入力し、CSVというデータ形式にしてアップロードする方法が多い
・ショップのページ更新作業
→新着情報や新商品ページなどの作成・更新をする
こういう仕事はあんまり稼げませんが、時給にすると300〜1000円くらいになるんじゃないかと思います。
特にページ更新作業が単価は高いです。
⑤Webサービス・アプリ開発
オススメ度:☆
稼げる金額(目安):5万円〜100万円超/件
必要なスキル:各種プログラミング言語・データベースやWebセキュリティなどの知識
Webサービスとは例えばクックパッドのようなWeb上で利用できるサービスのことです。
アプリはご存知のスマホにインストールするアプリケーションのことです。
これらの開発の仕事はWeb制作に比べると圧倒的に高額ですが、もちろんその分求められるスキルもかなり高いです。
初心者がいきなり出来るかと言えばかなり難しいので、オススメはしません。(というか仕事が取れない)
ただ時間をかけて学習すれば出来るようにはなると思うので、興味がある人はぜひ学習を始めてみてください。
僕もいまプログラミングを覚えるために勉強中です。
実際にWeb系の仕事をして田舎で暮らしている有名人
さて、いろいろなWeb系の仕事を紹介しましたが、あなたが思ったことは
「ホントにそれで生活できんのかよ?」
ということだと思います。
もしかしたら知らなかったかもしれませんが、最近は地方に住んでこういう仕事をしている人が増えてきているんですよ。
イケダハヤトさん

ブロガーと言えばこの人、というくらいこの界隈では有名な人です。
書籍も出版されている方なのでまさしくプロブロガーと呼べる存在でしょう。
この記事では他にも田舎でブログで生活している人たちのことが紹介されています。
正直ブログ一本で食べていくというのはかなり難易度の高いことですが、上で挙げたWeb制作などの仕事も合わせて行っていけば生活するだけのお金を稼ぐのはかなり現実的であり、そこまで難しくないと思います。
どうやってWeb系の仕事を探せばいいの?
さて、どうやってリモートで出来るWeb制作やライターなどの案件を探せばいいのかですが、実はこういう仕事に特化したマッチングサイトがいくつかあります。
全て無料で利用出来ます。
なぜ無料かというと、ワーカー(受注者)とクライアント(発注者)が業務の契約を結んだ時に、その金額から数%を手数料として徴収しているからです。
初心者でも出来るカンタンな案件もけっこうあるので、最初のうちはそういう案件をこなして力をつけていき、だんだんと単価の高い案件にチャレンジすると良いでしょう。
まとめ
地方に住んでいて「仕事がない!」と嘆いているなら、こういったWeb系の世界へ飛び込んでみると、閉塞感のあった人生がかなり開けてくるはずです。
これからの時代はこういった働き方をする人がもっと増えてきて数年後には当たり前になっている世の中になるでしょう。
なぜなら企業としても正社員として雇って固定費を払うよりメリットがあるし、田舎で仕事がない人もネットで仕事が出来れば働きたいという人は多いからです。
最初からWeb一本に絞る必要はなく、アルバイトと兼業でも良いので力を入れてみることをオススメします。
僕もいま現在Webの仕事をやっていますが、今後もスキルアップしていろいろな仕事にチャレンジしていこうと思っています。
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