ネットショップを開業する上で必要なスキルとは?

ネットショップ
この記事の所要時間: 527

こんにちは。

今日はネットショップを開業する上で必要なスキルについてお話ししたいと思います。

タイトルでは「開業」としていますが、サラリーマンとしてECサイトの会社に転職したい人にも共通する内容かと思いますので、そういった方々にも読んでいただければと思います。

そもそもネットショップってどうやって作るの?

ネットショップに限らずWebサイトはhtmlという言語によって作られています。大昔はhtmlを全部自分で書いてCGIというプログラムでカートシステムを構築して・・・ということをやっていたらしいですが、これらをゼロから自力でやるのはとんでもなく大変です。特にカートシステムを作るというのは、セキュリティの観点からみてもとても高度な技術が必要です。

ですので最近はカートシステムをレンタルして開店する方法が主流になっています。

さらにそのカートシステムには大きく分けて2種類があります。

自社サイト

自社サイトとはカートシステムをレンタルした後、独自ドメインを取得して自分のお店としてオープンする方法のことをさします。

具体的なショッピングカートサービスとしてはMakeShop、カラーミーショップ、Futureshop、EC-CUBE、BASE、STORESなどがあります。他にも各社たくさんのサービスがあり、サイトの規模や運用方法によって適したカートシステムを選んでいきます。

実店舗で例えると街角の空テナントを借りて開店するイメージです。

独自ドメインって何だ?

ドメインとはネット上の住所みたいなものです。サイトにアクセスする時○○.comとかっていう文字列をよく目にしますよね?例えばこのブログなら「https://lifeisfreedom.biz」なわけですが、こういうものをドメインと呼びます。

住所なので同じドメインは存在せず、ドメインが被ることはありません。そしてこのドメインですが、例えばアメブロなんかのレンタルブログだとドメインは「http://ameblo.jp/○○」となり、○○の部分を変えることでameblo.jpというドメインを他人と共有することになります。アパートのような集合住宅に住んでるイメージです。(△△ハイツ101号室みたいな感じ)

独自ドメインの場合は「https://lifeisfreedom.biz」のように固有のドメインを保有することになります。一軒家を持つイメージです。

運用方法にもよりますが基本的には自社サイトの場合、独自ドメインを取得して運用するのが一般的です。

独自ドメインを取得するメリットはまた別の記事でお話しします。

ショッピングモール

ショッピングモールとはYahooショッピング、楽天市場、Amazonなどのショッピングサイトに出店する方法です。

こちらは実店舗で例えるとららぽーとやアウトレットモールなどの商業施設内に出店するイメージで、色々なお店の中に混じって自分もお店を出すという感じになります。

自社サイトとショッピングモールのメリット/デメリット

それぞれのカートシステムの良し悪しは以下に簡単にまとめてみました。

○メリット ×デメリット
自社サイト 1)価格面において、ショッピングモールほど他店の影響を受けない。
2)運用コストがモールに比べて安い。高く売ることが出来て運用コストが安いので集客が出来れば利益を出しやすいのがメリット。
3)思い通りのデザインにすることが出来る
1)集客がモールに比べて大変。お客さんが来るようになるまで時間がかかる。SEO(※)を少なからず理解していないとサイトを検索上位にすることは難しい。
ショッピングモール 1)自社サイトに比べ、圧倒的な集客力がある。
ちゃんと出店していれば開店後わりとすぐ売れる(はず)。何か月も1個も売れないなんてことはほとんどない(はず)。
(僕のいた会社でYahooに新規出店したことがありましたが2週間くらいで初の売り上げがありました)
1)色んなお店と一緒に商品が並べられるので、価格競争になりやすい。
その辺に売っている商品だと安売り合戦になってしまい薄利多売の体力勝負になりがち。
2)運用コストが高いので利益を出しにくい。月額利用料、売上に応じた手数料、このあたりは必ず発生する費用です。
これ以外にもメルマガ配信料、広告料などことあるごとにお金をとられます。笑
しかしYahooショッピングが2013年10月より月額利用料、売上に応じた手数料を無料化して、じわじわとモール出店のシェアを拡大しているとかいないとか。

※SEO=検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)のこと。ざっくり説明すると検索順位を決めるロボットが評価をしやすいようにWebページを構築すること。

自社サイトは運用コストが安くて利益を出しやすい代わりに集客が大変で、ショッピングモールは集客が比較的ラクな代わりに手数料などの運用コストが高くて利益が出しづらいというのが特徴です。

 

ネットショップを作っていく上で必要なスキル

ECサイト(ネットショップ)を作っていくのに必要なスキルは以下の通りです。

html/CSS

Webページを構成している言語。html(HyperText Markup Language)がベースの文書構造を構成し、CSS(Cascading Style Sheets)で文字色や背景色などのデザインを指定することができます。

Webページというのは裏側を覗くとこんな風になっています。

Webページの裏側

こんな感じの文字列の集まりがWebページを構成しているんですね。ちなみにこの画面はWebページ上でマウスの右クリックを押して「ページのソースを表示」を押すと見ることが出来ますよ。

今どきのECショップ(カートシステム)はとっても便利なので、htmlやCSSが分からなくても用意されたテンプレートを選択するだけでオシャレなサイトを簡単に作ることが出来ます。

でも本当に思い通りのデザインにするにはhtmlとCSSを知らないと作ることが出来ません。なので必要なスキルと言っていいと思います。

Photoshop/Illustrator

ネットショップの運営には画像の加工が必要不可欠です。商品の画像を加工したり、セール告知のバナーを作ったり、けっこう使用頻度は高いです。

一般的には画像の編集/加工はPhotoshop、イラストや文字のデザインはIllustratorが適していると言われています。

僕はPhotoshopをよく使っていたので、Illustratorはあんまり使ったことがありません。

たぶん一般的にもバナー制作なんかはPhotoshopを使っているんじゃないでしょうか?

あ、ちなみにバナーっていうのはよくWebサイトに貼ってある広告画像みたいなやつのことを言います。

これは絶対に使うので、写真に文字を重ねるレベルで良いので使えるようになった方がいいでしょう。

僕も全然大したことは出来ません。笑

Excel(CSV)

この仕事で意外に使うのがエクセル。なぜかというとネットショップではCSVをよく使うからなんです。

※CSV=カンマ区切りのデータのこと。エクセルで開くとセルごとにデータが格納されるので編集しやすい。

具体的には商品情報の登録や変更をする時にCSVを使うことが多いです。

カートシステムの管理画面からでも直接商品を編集することは出来るのですが、商品数が1000点とかになってくると1つ1つ編集していたらめちゃくちゃ時間がかかります。

でもエクセルでCSVを開いて編集すれば、例えば価格なんかは利益率が30%以上になるような計算式を入れておいてセルをコピーしてアップロードするだけで、1000点の価格が一瞬で変更できます。

VLOOKUP関数やSUMIF関数、ROUND関数なんかはよく使うので、関数が使えると何かと便利です。

プラスアルファで僕の会社ではマクロを組んで納品書を印刷したりしていました。

なのでVBAが出来るとさらに業務の効率化を図れます。

あるとなお良いスキル

JavaScript/Jquery

プログラム言語のことで、これを知っているとスライドショーなどの動きのあるページが作れるようになります。

ゼロから何かを作れる必要はなく、どういう理屈で動いているかを何となく知っているレベルでかじっておけばとりあえずは十分だと思います。

ネット上には親切な方々がやりたい動作を実現するためのソースコードを公開してくれていますので、

それを張り付けてちょこっといじくれる知識があれば作りたいページが大体作れるようになります。

あと番外編ですが、タイピングは早ければ早いほど良いです。各ソフトのショートカットキーなんかも知っていると良いですね。

要はPCをいじくる速度が速いほど作業効率が上がりますよという話です。

ちなみに僕は職業訓練校時代、先生に『MIKAタイプ』という激シブなタイピングソフトを教えてもらい、ひたすらやってました。

これで1分間に200文字打てればまあやるじゃんというレベルらしいです。

僕はタイピング早いぶっていましたが、全然大したことなかったんだとこのソフトで気づかされました。笑

1か月間くらい、毎日授業前の5分間にやるようにしていたら何とか1分間に200文字打てるようになりました。

以下のリンクからDL出来るので興味のある人はよかったらやってみてください(サイトも激シブです笑)。

MIKAタイプ

ネットショップを運営していく上で必要なスキル

さて、上でご紹介したのはネットショップを作るのに必要なスキルでした。

ですがネットショップは作っただけでは売れるようにはなりません。

そこでネットショップを運営していくのに必要なスキルもご紹介したいと思います。

はっきり言って僕には全然身に付いていないことですが、この仕事で売上を上げるには必要だなと感じた能力です。

マーケティング力

端的に言うと、どうしたらお客さんに買ってもらえるかを総合的に考えられる力です。

Web検索/広告/SNSなど様々な集客経路からどのように集客するのかを決め、競合店がどう売っているかや、自店の強みや弱みを把握し、市場の中でどういったポジションで売っていくのかを考えます。

企画力

これはマーケティング力の一部になるかもしれませんが、商品をより良く見せる、または買ってもらうために色んなアイデアが出せる力です。

例えば2個セットで半額とか、春のポイント還元祭だとかそういったものが例として挙げられます。

また商品を組み合わせることで付加価値を付けるというパターンもあります。

僕が最近関心したのは「おむつケーキ」です。これなんだか知ってますか?

おむつをタオルや子供服と組み合わせてケーキの形にデコレーションしてあるんです。

友人の出産祝いを楽天で探していたのですが、この「おむつケーキ」が検索結果に出てきて即買いしました。

おむつだけでも服だけでも贈り物としてはちょっと味気ないなーと思っていたところに、そのすべてを満たすセット商品ですよ!

しかも可愛い感じに飾り付けされているので喜ばれること間違いなし!なのに中身は実用的!

この企画力はすごいなと本当に関心しました。

こういうことが出来ると購買意欲を煽るだけではなく、それなりの価格にしても買う人がいるので価格競争にもなりづらく、利益を出しやすくなります。

分析力

マーケティングや企画で計画した施策の根拠を裏付ける、または検証するためにはあらゆる数字を読み解く力が必要です。

利益率や商品回転数、アクセス数やコンバージョン率など、ネットショップを運営する上で見なければいけない数字がたくさんあり、またそこから次に何をすべきか判断しなければいけません。

それらの数字が何を示しているのかを読み取ることが出来ないと、利益を出していくことは難しいでしょう。

まとめ

今回はネットショップを開業する上で必要なスキルということで、「構築に必要なスキル」と「運営に必要なスキル」の2つに分けてご紹介しました。

自分で開業するということに焦点を当てると、「運営に必要なスキル」を磨いた方が良いと思います。

要は事業を始める経営者になるので、htmlだなんだという技術的な部分は最悪外注して誰か出来る人にやってもらえば良いですからね。

この「運営するスキル」という目に見えない能力は本やセミナーなどに参加して経験を重ねていくことで培われていくものだと思います。

僕も日々精進して腕を磨きたいと思います。

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