『フィリピンの英語留学から帰国!3ヵ月で英語力はどのくらい伸びたのか?』という記事の中で、英語留学を考えている人は留学前にある程度の英語力を備えてから行った方が良いという話をしました。
これは留学系のブログの人達はみんな揃いも揃って言うことですが、マジでそうだなと感じています。
でも、じゃあ具体的に最低限どれくらいの英語力があれば良いの?って部分を書いている人を今のところ見たことがないので、僕の主観で書いてみようと思います。
あくまで英語初心者の方向けの記事です。
すでにイケイケのスキルを持ってる人は「何言ってんだコイツ」と思うかもしれませんが、勘弁してください・・・笑
まずは現状把握。自分の英語力を知ろう
これは今の歳になった自分だからこそ考えることですが、勉強ってとりあえず漠然と机に向かえば良いというものじゃないということに大人になってから気付きました。笑
大事なのは、まず自分が勉強したいことについて
何を知っていて(出来て)・何を知らないのか(出来ないのか)を体系的に全容を把握することだと思います。
社会人になってPDCAだとかなんとかって仕事を進める方法を少しは身に付けたことで、「あれ?もしかして勉強って効率的にやれんじゃね?」ということに気付きました。
まあ気付いたところでそんなに勉強しなかったんですけども。笑
参考書を買ってきて1ページ目から最後のページまでみっちりくまなく読んで勉強する、というのはたぶん効率が悪いです。
だってたぶんあなたは今まで多少英語を習っていたはずだし、「あぁこれ覚えてるわ」というものも絶対にあるはずです。
そういう知ってること(出来ること)はやる必要ないです!
知識として定着していないものを重点的に取り組むことをオススメします!
すごく当たり前のことを言っていますが、大学受験などをしたことがない僕は勉強の習慣がなかったので、勉強に対してこういった考え方を持っていなかったのです。
勉強が得意じゃない人の中には勉強そのものがさっぱり出来ないわけじゃなく、「勉強の仕方が分からない」という人がけっこういると僕は思っています。
効率的な勉強方法じゃないから頭の中にいつまで経っても入ってこないし、効率的じゃないからやらなきゃいけない量が膨大になってしまい勉強する気がなくなるという負のスパイラル。
僕は完全にこのパターンに陥り、学生時代は勉強嫌いでした。
勉強というのは情報を整理して自分の脳にインプットしていき、必要な時にアウトプット出来るようにする作業なのかなと今では思います。
偉そうに言ってますが僕は勉強出来ません。最近ふとそう思っただけです。笑
そもそもまず英語力って何だ?
さて英語力ってよく聞く言葉ですけど、そもそも「英語力がある」って具体的にどういう状態の人を指すのでしょうか?
英語が話せること?英語が読めること?英語が聞きとれること?
この英語力という言葉を定義しないことには、自分が何を勉強すれば良いのかよく分からないんじゃないかと留学を終えた今では感じます。
自分の英語力を4つのスキルに分類して把握してみよう
英語力と呼ばれるものには大きく4つのスキルが関わっていると言われています。
・スピーキング:英語を話せる能力
・リスニング:英語を聞き取れる能力
・リーディング:英文を読んで理解出来る能力
・ライティング:英文を書ける能力
まずはこの4つのスキルで自分が出来ること・出来ないことを分けてみましょう。
日本の英語教育は基本的にリーディング(主に文法)がメインで、申し訳程度にライティングとリスニングをやるので、リーディングは多少出来るよという人が多いのではないでしょうか。
スピーキングはほぼやらないですよね。
僕の時代(15年くらい前)はこんな感じでした、いまは多少違うのかな?
英語をそこまでガッツリ勉強していない人の標準的な英語力はこんな感じ
中学や高校までの英語を何となく勉強してきたくらいで、成績は可もなく不可もなくだった人の英語力はこんな感じだと思います。
(僕の留学時点での英語力はこんなもんでした)
スピーキング:★☆☆☆☆
基本的に英語で会話は出来ない。
「What’s your name?」「Where are you from?」に対して「My name is ~」「I’m from Japan.」くらいは答えられるが、その後はお手上げ状態。
リスニング:★☆☆☆☆
上のようなとても簡単で短い文章であれば理解出来るが、それ以上長い文章になると分からない。
リーディング:★★☆☆☆
看板とかに書いてある英語の意味は何となくわかる。
英語の文章になると読む気が失せる。そもそも理解できない。
ライティング:★☆☆☆☆
「He is a doctor.」など、非常にシンプルな文法なら書くことが出来る。
スピーキングを伸ばすために留学するのがベスト
リスニング・リーディング・ライティングは日本でも十分に学習できますのでこれらを重点的に留学前に勉強し、留学先でスピーキングを伸ばすというのが一番良いでしょう。
スピーキングに関しても今はオンライン英会話があります。
DMM英会話なんかだと月額5000円くらいで毎日30分くらい話せるらしいので、余裕のある人はこれをやっておくと向こうに着いてからかなりスムーズに環境に適応出来るでしょう。
僕は留学前にやりませんでしたが、やっておけば良かった!と思っています。
簡易的な英語力チェックリスト
さて、じゃあ具体的に最低限どれくらいの英語力があれば良いの?という話ですが、すごく簡易的なチェックリストを作ってみました。
これらが分かる英語力があれば留学の効果を発揮出来ると思います。たぶんね!
基礎中の基礎なので、ちょっと分からないとこがある人は最低限理解出来るようにしてからいった方が良いです!
文法編
1.◎be動詞の用法が分かる(I am 30years old./They are students.)
2.◎三単現などの人称/単数形or複数形の用法が分かる(He drinks the beer.)
3.◎現在形の用法が分かる(He plays baseball.)
4.◎現在進行形の用法が分かる(She is studying English.)
5.◎過去形の用法が分かる(I saw him yesterday.)
6.◎基本的な語順(SVO)が分かる
7.◎品詞の概念が分かる(名詞/be動詞/一般動詞/形容詞/副詞/接続詞などの違い)
8.◎形容詞の意味が分かる(He is friendly)
9.〇未来を表す文法が分かる(I will watch the movie./I’m going to Canada next month.の違い)
10.〇助動詞の意味が分かる(I can speak English./you should study hard.)
11.〇不定詞/動名詞の用法が分かる(I tried to sing./She studies English for traveling.)
12.〇副詞の意味が分かる(She can understand the question perfectly.)
13.〇冠詞の用法が分かる(a/anとtheの違い)
14.〇関係代名詞が分かる(I went there when I was a child.)
15.〇過去進行形が分かる(He was building it.)
16.〇現在完了進行形が分かる(I have been there.)
※◎は絶対に知っていた方が良い、〇は知っていれば尚良し
逆に言えば全部がきちんと分からなくてもとりあえずここさえ押さえておけば大丈夫なので、そんなに勉強する量は多くないと思います!
僕は◎だけは何となく理解した状態で留学に行きましたが、〇も理解した上で行ければもっと上達が早かったなーと感じました。
単語編
単語は知っていればいるほど良いです。笑
日常会話で出てくる単語をなるべくおさえとけば良いのかなと思います。
僕は単語はほぼまったく勉強しないで行っちゃいました。笑
以下のシチュエーションで出てくるものが英語だと何と言うのか分かるようになればとりあえずは十分かなと思います。
1.自分の家にあるもの(家・屋根・廊下・お風呂・トイレ・椅子・ドア・窓・床・車庫・天井・テレビ・パソコン・ゲーム・本棚・家具など)
2.お店にあるもの・こと(料金・支払い・メニュー・値段・安い・高い・持ち帰るなど)
3.学校にあるもの・こと(黒板・先生・生徒・教室・授業・何限・成績・テスト・専攻など)
4.街にあるもの・こと(遠い・近い・道路・渋滞・混雑・空いている・信号・住宅・公園・スーパー・コンビニ・ガソリンスタンドなど)
5.性格を表す単語(人見知り・おしゃべり・親切・自信家・野心家・だらしない・楽天的など)
6.天気や気温(晴れ・雨・くもり・気温・温度・天気など)
7.乗り物(バス・電車・地下鉄・飛行機・タクシー・車・船など)
さらに上の単語から派生して出てくる動詞やフレーズも覚えておけばそんなに困ることはないはずです。
例)家→買う・売る・修理するなど
頻出単語みたいな本で勉強するのも良いんだと思いますが、「これ英語で何ていうんだろう?」という気持ちがなく読んでいても頭に定着しないような気がします。
「独善的」とか「解析する」とか、そういう単語を覚えても使う機会が無いと思い出せる気がしないですよね・・・少なくとも僕の脳みそはポンコツなので思い出せません。笑
普段の生活から色々なものを見て「アレは英語で何て言うんだろう?」「この状態は英語で何て言うんだろう?」と自分で想像しながら単語やフレーズを調べるクセをつける方が実用的な気がします、僕は。
覚えておいた方が良い授業で使う英単語
当然ではありますが、留学先ではすべて英語で授業が行われます。
なので授業でよく出てくる言葉は英語で何と言うのか知った上で行くと理解がスムーズになるかと思います。
もちろん僕はそんなこと全然調べずに行ったので最初は苦労しました。笑
- 単数形/複数形・・・singular/plural
- 主語(S)・・・subject
- 目的語(O)・・・object
- 品詞・・・part of speach
- 名詞・・・noun
- be動詞・・・be-verb
- 一般動詞・・・verbまたはgeneral verb/ordinay verb
- 動詞の過去形・・・past tense form
- 過去分詞・・・past participle
- 助動詞・・・auxiliary verb
- 形容詞・・・adjective
- 副詞・・・adverb
- 接続詞・・・conjunction
- 前置詞・・・preposition
- 関係代名詞・・・relative clause
- 不定詞・・・infinitive
- 動名詞・・・gerund
- 現在形・・・present simple
- 現在進行形・・・present continuous
- 過去形・・・past simple
- 時制・・・tense
- 発音・・・pronunciation
あとは「一般的にはこう使う」などという時に先生がgeneral(一般)と言ったり、「それってよくあることなの?」みたいな意味合いで「Is it common?」とcommonという言葉も使います。
上に書いた英単語は授業中すっごく出てくるので、あらかじめ知ってると絶対に良いです!
なんか他にもあったかもしれないけどとりあえずこれらを覚えておけば大丈夫でしょう。
まとめ
ということで留学したいなーと考えている方は、ひとまず己の英語力をチェックするところから始めましょう。
その上で、自分が出来ることと出来ないことを把握して、出来ないことを出来るようにするために留学前の勉強期間を充てましょう。
レベル別にざっくり言うとこんな感じです。
レベル1:上のチェックリストに載っていた基本的な文法があやしい。
文法を勉強し直しましょう!チェックリストで分からなかったところを勉強すれば良いと思います!
レベル2:チェックリストの文法はだいたいオッケー
リスニングに力を入れて勉強しましょう。
リスニングのCDが付いていて、その英文を穴埋め方式で聞きながら書いて埋めていくタイプの参考書があると良いと思います。(日本でそういうの売ってるのかな?)
もしくは洋画のDVDと紙とペンを用意して、1~2分間の好きなシーンを選び、それを3回観ます。
1回目は英語字幕付きで見る
2回目は英語字幕なしで話している内容を紙に書きとる
3回目は英語字幕ありにして自分の書いたものと答え合わせをする
リスニングは数をこなせば聞けるようになってきます、逆に言えば聞かないと絶対に聞けるようにはなりません。
あと知らない単語やフレーズを聞き取ることは出来ないので、知らない単語を知ることで単語の語彙力を増やすことも出来ますね。
レベル3:リスニングもまあまあいけるぜ!(レベル2と平行しても良いと思います)
リーディングもリスニングもそこそこだという人はオンライン英会話などでスピーキングの練習を事前にしておくのがベスト中のベストです。
ライティングはー・・・必要な人は練習しといたら良いんじゃないですかね。笑
レベルを3段階に分けてみましたが、実際は全てを平行して行っても良いと思います。
ただ、文法が壊滅的だと何を言ってるかも理解出来ないし言いたいことが言えません。
なのでレベル1に文法のことを書きました。
レベル3までガッツリこなしてから留学すればだいぶ英語は上達すると思いますよー!
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