ヘソ前インパクトは打球を飛ばす為にけっこう重要だった

ヘソ前インパクトは打球を飛ばす為にけっこう重要だった

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中学~高校くらいの野球選手として現役バリバリでやっていたころ、手塚一志さんの著書『バッティングの正体』『ピッチングの正体』『魔球の正体』などのシリーズを読みふけっておりました。

それら著書の中で共通して出てくるダブルスピンという概念は僕の打撃理論や投球理論に今も息づいています。とても良い本だと今でも思っています。

ただその『バッティングの正体』の中でヘソ前インパクトは手打ちになるからやめろという内容があり、僕はそれからボールを前で捉えるように意識するようになりました。

ちなみにヘソ前インパクトとは打席でバットを構えた状態(身体の正面がホームベースを向いた状態)で、ボールを自分のヘソの前で捉えるタイミングで振るという意味です。

しかし最近、全日本大学野球選手権に4番で出場していたという輝かしい経歴を持つ素晴らしいバッターの友人にバッティングを師事したところまったく逆の教えを受け、また実践したらやはりそっちの方が絶対的に打球速度も飛距離も伸びたので同じワナにはまっている人がいたら参考にしていただければと思います。

ボールを前で捉えようとすると身体が開きやすい

先に僕の場合はという予防線を張っておきます。笑

よく「ボールを前で捉えろ」っていうじゃないですか。あれは今思えば身体が開くし突っ込むし変化球に対応出来ないしであまり良くないですね。

身体が開くってなんのこっちゃという人のために、松井秀喜さんのバッティングフォームを参考にしながらデメリットをもう少し細かく説明していきたいと思います。

(写真は右上から左下に向かって進んでいます)

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身体が開く

身体が開くとはどういうことか。

ボールを打つ瞬間より早い段階で自分の胸がピッチャーの方向を向いてしまうことです。

これの何がいけないかというと、スイングの始動がボールが来るタイミングよりも早くなってしまい一番力の入るポイントよりも少しあと、力があまり入らないところで打ってしまうので弱々しい打球になってしまいます。

またスイングの始動が早くなる分どうしても引っ張り気味のスイングになってしまい、真ん中から内角は引っ張ってファール、外角はバットが届かないか腰砕けのへなちょこスイングでボテボテのゴロかポップフライという始末になりやすいです。

以前の僕がまさにこのスイングをしていて、先ほどの友人には「一生ダイヤモンドの中に打球が飛ばないスイング」とさんざんバカにされました。笑

上の写真で言うと、本来のインパクトは6番目なのですが、身体が開くと7番目でボールを捉えてしまいます。

6番目の写真を見ると左肘が少し曲がっていて伸びきっていないのがわかります。

これが良いインパクトの例で、ここで捉えるからこのあと身体を回しながらこの肘を押し込んでえげつない打球を打てるわけです。

いわゆる「ボールを乗せて打つ」というヤツですね。このタイミングで捉えることが出来ると、打球速度も飛距離も上がるし、外角のボールを逆方向に『引っ張る』イメージで長打を打つことが出来るようになります。

一方本来7番目の写真はインパクト後のフォロースルーの状態なのですが、身体が開くとこの状態でボールを打ってしまいます。

さっきの説明を踏まえた上でこの写真を見ればお分かりになると思いますが、このタイミングで打ってもライト線ギリギリに入るかファールにしかならないし、外角にはバットが届きません。

一生ダイヤモンドの中に打球が飛ばないスイングです。笑

6番目で捉えるか7番目で捉えるか。この微妙な差ですが、結果には雲泥の差があります。

身体が突っ込む

これもよく使われる表現ですね。

身体が突っ込むとは、上半身が下半身よりもピッチャー方向に出てしまうことです。簡単に言うと『前のめりになる』ということです。

これの何がいけないのかというと、この姿勢になってしまうとバットを振ろうとしてもバットが出てこないんです。

いや実際にはバットは出てきますよ?笑

ただ力が伝わらないのでへなちょこスイングになってしまい、ボテボテのゴロか内野フライになる可能性が非常に高いです。

これはヘッドが下がるというバッティング理論上良くない動作を誘発するためです。

※詳しくは『バッティングはバットのヘッドが下がったらおしまいよ』で取り上げています。

なぜ身体が突っ込むのか、それはボールを前で捉えようという意識が働きすぎると、変化球に対応出来ないためです。

ボールを前で捉えようというのだから、普通は球種の中で一番球速の速いストレートにタイミングを合わせて待ちますよね。

変化球にタイミングを合わせてストレートが来たら前で捉えるどころか差し込まれますからね。

だけどストレートを待っていてカーブなどの球速差のある変化球を投げられたらどうなるでしょうか。

間違いなくストレートのタイミングで振りに行って、振り出してからカーブだと気付いてスイングを減速しながら何とかバットを当てに行く、というバッティングになると思います。

これが身体が突っ込むという状態ですね。

ストレートを張って待つことが悪いのではなく、ボールを前で捉えようとするから変化球に対応出来ず身体が突っ込むのです。

要は身体の開きを抑えようって話

「ボールを前で捉える」というのも「ヘソ前で捉える」のも、どちらも要は身体が開かないように打ちなさいと言っているだけなんです。

そのイメージをしやすい2パターンが上記の「ボールを前で捉える」と「ヘソ前で捉える」なんでしょう。

だからイメージが違えど、結果的に同じスイングが出来ているなら問題ないわけです。

いろいろ試して自分に合ったイメージを取り入れよう

他のスポーツを真面目にやった経験があまりありませんが、スポーツは動作をイメージすることが大事だと思います。

そして指導者たちはそのイメージをしやすいように色んなアドバイスをしてくれるワケです。

ただここで問題なのが、多くの指導者が『1つの動作に対するイメージの引き出しが1つしかない』ことです。

例えばバッティング時の身体の開きを抑えるという動作なら、「ボールを前で捉える」または「ヘソ前で捉える」のうち、自分の体験上で上手くいったどちらかのイメージしかアドバイスしないことが多いです。

だから安易に言われた通りのイメージを身体に刷り込んでしまうと、わけのわからない状態になってしまうことが多いです。

僕の持論ですが、調子が良い時は他人のアドバイスにそこまで耳を傾ける必要はないと思います。

別に打てれば打ち方だってイメージだってなんだって良いんですからね。

とは言え耳をまったく傾けないのはかわいげのないヤツだと思われて反感を買ってしまいますので、一度は真摯に聞いてみましょう。

そして試してみて、やっぱり自分には合わないなと思うなら止めれば良いだけです。

何にでも言えることですが、何でもかんでも真に受けるのは止めた方がいいです。自分の進む方向性がわからなくなってきます。

とは言え自分の考えが絶対に正しいと言ってきかないのも自分の成長を妨げてしまいます。

一番良いのはまず一度言う通りやってみる。良かったら取り入れる、ダメだなと思ったらやらないという方法ではないでしょうか。

まとめ

僕はずっとボールを前で捉える派でしたが、今年の3月頃からヘソ前で捉えるイメージになってからバッティングがかなり開花しました。

生まれて初めて柵越えホームランを打ったし、とにかく打球が速くなりました。

万年8番を打っていたのに3番を打つようにもなりました。まさかこんなに自分が打てるようになると思わなかったのでびっくりしています。

ただ何度も言いますがイメージの仕方は人それぞれ違うので、どれか一つに盲信的になるのではなく、色んな方法を試していくのをオススメします。

いま絶不調だという人は、試しにヘソ前インパクトを試してみてはいかがでしょう?

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