過去の下書き記事(いつか記事を書こうと思ってタイトルだけ書いといたやつ)を見返していたら、あーこんなこと俺の人生であったなっていうことを思い出したので書いてみます。
みなさん『管理者養成学校』って知っていますか?
なんか一昨年くらいにテレビでも取り上げられたみたいなので、ご存知の方も多いかもしれません。
知らない人のためにどんなところなのか説明すると、一言でいえば「社畜養成所」です。笑
うちの奥さんが以前働いていた会社でもここに行かされてる人がいたらしいので、意外と経験者は多いのかも。
「行かされてる」なんて表現はもう管理者養成学校では禁句でしょうね、ボロクソに怒られます絶対。
さて、冒頭からいかにもヤバそうな感じを漂わせているこの学校について、僕の体験談を語ります。
ちなみに他のサイトでは訓練内容の詳細(攻略方法)を載せているところもありますが、僕はそこについては書かないので期待している方はご了承下さい。
・管理者養成学校とは?
・管理者養成学校のヤバさ
・ここに行けっていう会社には気をつけましょう
管理者養成学校ってどういうところ?何するの?
管理者養成学校というのは、企業の外部研修を代行している会社で、静岡県富士宮市の富士山のふもとに校舎を置いています。
何かの教育機関かのような名前ですが、「管理者養成学校」という会社名なのです。(厳密には株式会社社員教育研修所が会社名)
新入社員の頃なんかに名刺の渡し方とか電話の取り方とか、そういうビジネスマナー研修があった人も多いと思います。会社のジャンルとしてはそういう感じです。
が、この管理者養成学校はそんなぬる〜い普通のビジネス研修とはワケが違います。
朝は超絶ラジオ体操から始まり超絶あいさつ、超絶お昼ご飯からの超絶電話対応、そして超絶入浴タイムに超絶就寝。
ここに行ってしまったら最後、本当に怒涛の数日間を過ごすことになります。(期間は人によって異なる)
ということで、あの頃の記憶をさかのぼって書いていきたいと思います。
管理者養成学校の研修に参加した経緯
僕がこの研修に参加したのは転職して2社目のECサイトを運営する会社に入社した時でした。
最初はアルバイトとして働いていたのですが、3ヶ月くらいしたら社長に正社員にならないかと言われ正社員になりました。
そしてこの会社では正社員は新卒だろうが中途だろうが全員この管理者養成学校の研修に行かなくてはならず、参加することになったというわけです。
すでに経験済みの会社の先輩たちからは「あそこはヤバい」と行く前から言われていたのである程度覚悟はできていたのですが、実際の研修は想像を絶するものでした。
早朝7〜8時に富士宮駅に到着すると駅前に古ーいマイクロバスが停まっており、それに乗って学校へ。
管理者養成学校は富士山のふもとにあり、富士宮駅からは車で小一時間かかります。
道中、だんだんと山の中に車が入って行ってどんどん人里から離れていくにつれ、
これはマジでヤバいところに来てしまった
と思いました。
管理者養成学校で一体何をやったのか?
僕が参加したのは「ビジネス成功の条件」という新人向けの一週間のコースでしたが、他にも中堅社員向けの2週間のコースや課長部長の管理職向けのコースなどいろいろなコースがあります。
学校に着くと教室のようなところに通され、そこに入ると他にも10人くらい参加者がいました。
当時僕は27歳でしたが、新人向けのコースだけあって他の人たちは大学新卒くらいの22〜3歳の子が多かったです。
管理者養成学校では基本的にグループになって行動します。
なにをするにでも団体行動、そして誰かができなければ連帯責任。
こうやって協調性を身につけさせるという名目でしょうが、今にして思えば同調圧力によって組織内で出る杭を生ませないという社畜養成の第一歩ですね。
ということで、この時教室にいたメンバーがのちの班員になりました。
さて、具体的に研修期間中何をやるのか?というのが気になるところだと思いますが、実際やること自体はすごくシンプルなことばかりです。
後述しますが挨拶、スピーチ、歌をうたう、報告書作成などなど・・・。
全然大したことはやっていないんですが、休む間も無く全力で次から次へとどんどん色んなことをやらされるのでめちゃくちゃ疲れます。
しかも常にサンシャイン池崎みたいなテンションで全力ですべてをやらないと教官にめっちゃくちゃ怒られます。
全力でやってても何かにつけて怒られます。
https://townwork.net/magazine/wp-content/uploads/2017/04/IMG_7807-620×443.jpg
どんな感じかっていうとこんな感じ。というかもうそのまんまコレ↓
これです、これをやってました僕は。
動画の通り研修生はクリーム色の囚人服(笑)のような服を着させられ、胸からお腹の辺りにかけて試験名が書いてあるリボンがいくつか付けられます。
これが全部取れたら無事卒業、家に帰れるというわけです。
僕のコースではたしかリボンは10個くらいだったと思います。
そう言えば携帯は没収されるのでシャバの情報は完全にシャットアウトされます。
新聞なども一切読むことはできません。
囚人服を着て富士山のふもとで修行に励むことになります。笑
管理者養成学校の一日のスケジュール
僕が受けていたコースの一日のスケジュールを記憶の限り書き出してみたいと思います。
もう数年前のことなので時刻についてはかなり曖昧です。
ただ何をやったかは未だに覚えています。人間誰かにやられたことはずっと根に持っとるんじゃあ・・・
ちなみに移動は基本すべてダッシュです。歩いてたら教官にやられます。笑
5:30 起床
布団などの寝具をたたみ片付け、歯磨きする。
この時布団を押入れにしまうのだが、布団の入れ方やたたみ方が汚いと後の掃除チェックでやられる。
ちなみに寝泊まりも前述の教室のような場所でしている。
6:00 ラジオ体操・校歌斉唱
各教室の目の前に校庭があり、他のコース受講班たちも全員そこに6時5分前までに点呼を完了しピッシリと整列、そして朝のラジオ体操を行う。
厳密にはラジオ体操ではなく、管理者養成学校独自の体操で、名前があったはずだが忘れた。
なんでか知らんが独自の動きをするし、初日とか何も知らないのに動きに遅れると「何やってんだ!」みたいなことを教官に言われるという理不尽具合。
管理者養成学校には校歌もあり、これもみんなで歌う。たしか3番まであったはず。
6:15 1分間スピーチ(選抜)
ラジオ体操・校歌斉唱が終わったらその場で1分間スピーチが始まる。
「希望者挙手!!」のかけ声とともに全員が手を上げる。スピーチなんてしたくもないが上げないと怒られる。笑
そして教官に指名された数名は朝礼台にのぼり、今日一日の抱負などをスピーチする。
もちろんこの間も「声が小さい!」「言いたいことがわからん!」などの教官の檄がとぶ。
6:20 掃除
スーパー掃除タイム。たしか5分間だか10分間で掃除を完了しなければいけない。
班員が数人ずつ分かれ、いくつかの担当エリアをそれぞれ掃除するのだが、掃除道具は校舎から少し離れた倉庫にあるので、ダッシュで取りに行かないと間に合わない。
そして時間内に掃除を終わらせ班員全員教室前に点呼を完了して整列していなければいけない。
その後教官によるお掃除チェック。小姑のようなクソ細かいチェックによりほぼ100%何かしらダメだしされる。
例:布団が3センチくらい端が折れ曲がっているなど(つまりそんなの無理)
そこから
教官:何分で指摘箇所をやり直すんだ!
班員:4分でやります!
教官:遅い!
班員:2分半でやります!
みたいな茶番をして、ダメだしされたところを掃除しなおす。
6:30 朝食
ようやく朝食。
少し気が休まるのはご飯の時くらい。
ただ配膳とか片付けとか班単位でやらなくてはならず、たしかこれも面倒だった気がするけど割愛。
7:00〜12:00 研修開始
ひたすら休みなしで大声で挨拶したり歌を歌ったり競歩みたいな速さで2〜3km散歩したりスピーチしたり、まあとにかく色んなことをやる。(詳しくは後述)
12:00〜12:30 昼食
朝と同じしばしの休息タイム
12:30〜19:00 午後の研修スタート
午前中と同じ。夕食までなんか色んなことをサンシャイン池崎のテンションで叫びながらやる。笑
19:00〜19:30 夕食
一日の終わりを感じさせる夕食タイム。実はまだ終わりではないんだけど・・・
19:30〜20:00 お風呂
お風呂は班ごとに入浴時間が決まっていて、その時間になったら全員で浴場にいきます。
脱衣所になんかよくわからん「風呂の掟」みたいなのが掲示してあって、それを全員で唱和してから入らなくてはいけない。
20:00〜21:00 ボールペン字講座みたいなのと報告書作成
ハガキくらいの大きさに詩のような文章が書いてある見本があり、それとまったく同じ構図、配置、書体で同じように自分で書くボールペン字講座(笑)のようなことをやる。
確かこれはこの時間にやっていたはず。
翌日採点されたものが返却され、規定点以上の点数を取れると合格してリボンが取れるのだが、カーボン紙で原本を写すくらいの精度じゃないと到底合格できないくらい厳しい。というか研修終盤まで合格させる気はない。
もう一つは報告書作成で、一日の報告書を便箋に最低3枚くらい書いて封筒に入れてその夜当番がまとめて教官に渡しに行く。
これも翌日やれ字が汚いだの封筒の住所の配置が5ミリずれてるだのギャーギャーうるさい。
そしてこれは毎日会社の上司に送られている。
とにかく一日中動きっぱなしで頭を整理する時間がない上に時間厳守で提出しないといけないし、字もキレイに書かなくてはいけないので内容に気が回らない。
短い時間で同時に色んなことをさせてキャパを超えさせようというのがこの研修の特徴。
22:00 就寝
21時に最後の課題が終わって、そこから布団を敷いて22時までは自由時間だった気がする。
ようやくながーい一日の終わり。マジで一日が二日間くらいに感じる。
自由時間と言っても外に出ちゃいけないし、教室の中で同期と話すくらいしかすることはない。
喫煙者は教室の裏にある通路でタバコを吸って良い。
就寝時刻は厳守で絶対にそれまでには電気を消していなければならない。
だいたい一日の流れはこんな感じで、研修期間中は休みなしで毎日こんな調子です。
次は午前・午後の研修時間に何をやっているのか少し詳しく書いてみます。
管理者養成学校の具体的な研修内容
僕が参加した「ビジネス成功の条件」では以下のようなことをやりました。
他のコースではまた違うことをやるようですが、やることのジャンルとしては他のコースも似たようなことをやります。
冒頭でも説明した通り、研修生は10個くらいの試験名が書かれたリボンをつけられます。
その各種試験に合格するために以下のことを午前・午後の研修時間に練習します。
そして研修中盤になるとこの時間で試験も行われるようになり、練習しながら他の試験を受けたりしなくてはならないので、頭の中がわけわからなくなってくるのです。
常に何かを全力でやっているので、試験に備える時間は夜寝る前くらいしかありません。
だから真面目なやつは就寝時間までの間布団に潜って暗記の紙を読んだり歌を歌ったりしてました。
むしろ終盤になってくるとリボン取れてないやつを何とかしてやりたいと思って、みんなでそいつの歌を聞いてアドバイスしたりするようになってました。
そういう強い絆が出来たこと、唯一それだけがこの研修に来て良かったことです。
まあそういう絆は会社で出来たことないんだけど。笑
暗記系
「〇〇10ヵ条」みたいなのを丸暗記して何秒以内に言えたら合格みたいなやつです。
これは2種類あったかな?
果たして暗記したからなんだというのか・・・暗記力が仕事にそんな必要なんか?あーん?
歌を歌う系
まず学校独自の歌を覚えます。
この試験は2つあり、1つは昼間の富士宮駅前で人がいるなか「〇〇県から着ました〇〇です!歌います!」と言ってスーパー全力で歌います。
ちなみに富士宮駅前はこんな感じ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%AE%AE%E9%A7%85
この写真で言うと、左側の歩道橋をもう少し左に進んだ先の歩道付近に立ち、教官はこの道路を挟んだ向かい側に立ちます。
実際のところはそこまで人もいないので、恥を捨てて全力を出し切れさえすれば合格です。
これはわりと簡単ですが、全員合格するまで富士宮駅から帰れません。笑
2つ目は教室内で行われる試験で、こちらは声量だけではなく音程や表現力(?)なども考慮されています。
こっちがかなりの難関で、みんな表現力という謎の評価を上げることが出来ず苦しめられます。
スピーチ系
何の前触れもなく教官から急に「はい1分間スピーチ!」と振られてすぐに1分間今日の研修などについて話します。
要はフリースタイルのラップみたいなもんです。笑
まとまりのあることを話せたら合格です。
これは「1分間スピーチ」というものですが、他にも「電話応対」というものがあります。
内線で電話をかけ、電話の向こうの教官に自分の抱負などを報告します。
1:30〜2:00以内くらいでかつ内容がまとまっていると合格だった気がします。
これも終盤までなかなか合格点が取れず苦労するやつです。
っていうか電話で意気込み語ってそれが実務の何に活きてくるんだよ・・・
グループディスカッション
これは比較的楽です。
教室内で仕事についての小話を読み、それについての意見をお互いに言い合います。
研修中何回もやるんですが、たしかこれは発言さえしていれば合格がもらえたはずです。
一番の難関「40キロ夜間歩行訓練」
午後イチから班一丸となって富士山周辺をぐるっと40キロ歩行します。
軽く言いましたがたぶんこれが研修中で一番ヤバいです。
出発前に団結式みたいなのがあり、その時になんか旗を振ったり宣誓したりするんですが、そこでまた教官の嫌がらせ(ダメだし)を受けるので、まず小一時間出発できません。笑
そこからようやく出発で、手書きのふざけた地図をたよりに時にガチな山道を歩いていきます。
マジでこれ大丈夫かっていうくらいな山道や湖畔を歩き、さらには夜になってきてかなり不安になってきます。
そして足の裏の皮とかベロンベロンにめくれて膝とかガッタガタになった夜中の12時ごろ、ようやく校舎に戻ってきます。
これでも到着が早い方らしく、遅いと深夜3時とかにもなるらしいです。
これをやるのは研修4日目くらいだったと思うのですが、やっぱり研修開始当初はみんなお互いに壁を作っているんです。
だけど一緒にこの超つらい40キロ歩行をやってるうちに、イキってる奴もおどおどしてていじめられっこだったのかな?って奴もみんな打ち解けて仲良くなってきます。
「ここまで来たら絶対やってやろーぜ!!」みたいな。
へばった奴の荷物を持ってあげたりお互いに励ましあったり。
さっきも言ったけどそういう青春系の思い出ができるのが唯一の良いところです、マジで。
あとさすがにこれをやった次の日は午前中は休みで午後から研修だったはずです。
さすがにね・・・病院送りの人間が出るからね・・・笑
最後の卒業試験は号泣
これからもし参加される方がいたら先に言っておきます。
最後の卒業試験は号泣して大絶叫しないと合格出来ません。笑
たぶん7回くらいやらされます。
人間って泣きながら大絶叫すると腕とか頭とかがビリビリと痺れる感覚になるんだな、と号泣しながら冷静に考えていたのを思い出します。
体験したことのない感覚を味わえたのは貴重な経験でした。笑
ちなみに卒業試験はスピーチです。頑張ってください。
管理者養成学校に行ってみた感想
まあこんなもん行くなら売上と粗利、利益率とかの経理の初歩的な勉強でもした方がよっぽど「ビジネス成功の条件」になると今では思いますよ、僕は。笑
20代前半で参加して「無理だと思ったことも死ぬ気でやれば無理じゃなくなる」的な思考を会社のためではなく自分のために身につけるのには良いかもしれません。
サラリーマンとしてはそういう気概は必要ありませんが、独立するならそういう気持ちがないとやっていけないと思うからです。
ただビジネスにおける実務的なことを学べるわけでは決してないので、ある程度年齢がいった人たちは普通に自分の専門分野の実務が学べるセミナーに参加した方が有用でしょう。
自己啓発系のセミナーに似ているかも
僕がこの研修に参加して思い出したのは、高橋歩さんの自伝(タイトル忘れた)で出てきた自己啓発系のセミナーです。
高橋歩さんっていうのは大学生の時にバーで起業したり出版社を立ち上げたり世界一周したり・・・まあとにかくすごい人です。
説明するとあと10万文字くらい必要なので詳しく知りたい人は本読んでください。
他にも本はいっぱいありますが自伝はこの辺がおすすめ。
というか自己啓発のくだりが載っているのはこのどちらかだったはず。
そんな歩さんが大学生のころ、友達だか先輩に誘われて参加したセミナーがまさにこんな感じの内容でした。
全然知らない場所でいきなり財布も携帯もなしで車から放り出されて、そこで3000円だか手に入れて宿まで自力で帰ってこいとか。
みんな石ころ売ったりガソリンスタンドに頼み込んで数時間働かせてもらったりしてお金を稼いだとか。(迷惑極まりない)
グループディスカッションでお互いのダメなところを散々言い合うとか。
最終試験は「ありがとうございます」を言うこと。(たしか)
12時間後くらい「ありがとうございます」を絶叫しつづけ、ようやく合格して解放。
ほんと現地の人からしたら迷惑極まりないセミナーですよね。笑
僕は自己啓発系のセミナーには参加したことないのでよくわかりませんが、高橋歩さんの本を読む限りすごい管理者養成学校と似ているなーと思いました。
こんな研修に行かせる会社は転職した方が良いでしょう。笑
この手の自己啓発系の研修やセミナーは受け手側次第なとこがあるから、例えば起業のため自分を磨きたいから自腹切って行くとかそういう人がこれをやるのは全然アリかなとは思うんですけど、何が腹立つって会社がサラリーマンにこれを強要してるってことですね。
つまり月額2〜30万円で会社に絶対従順な奴隷になって帰ってこいって言ってるようなもんですよ、これを採用している企業は。
その企業の体質が透けて見えますね。
だいたいマーケティングや外的要因を無視してこういう根性論を続けてきた結果が今の日本の有り様なんじゃないのかと。
アメリカや他の先進国がこんな研修に従業員を行かせてるのかと、そう問いたい。
僕はいまカナダのホテルで働いていますが、こっちでこんな根性論押し付けてくる上司は一人もいませんよ。
でも残念ながら日本食レストランで働いていた時はまさに根性論の環境でした・・・やはり悲しいけど国民性なのか・・・?
断言しても良いですが、これを導入している企業の経営層はもれなくワンマンです。
僕がいた会社の社長は社員には主体性を持って行動しろという割に、どんな意見を提案しても最終的に社長の一存でことが決まるゴリゴリのワンマンでした。
うちの奥さんの会社も社長の一声ですべての人事が決まる会社だったそうです。
あなたがもしこんな会社に居るなら、それ以上そこに居ても自分を消耗するだけなので、さっさと転職した方がいいです。
石の上にも三年理論はもはや過去の産物だと思いますよ。
幸い今後の日本はしばらく人出不足なので転職もさほど難しくはないでしょう。
転職サイトに登録だけでもしておいて求人に目を通してみることをオススメします。
まあ僕個人的にはもうサラリーマンはやめて独立しちゃった方が良いんじゃない・・・と思いますけど。

とにかくもしこういう研修に行くんだったら
会社のためではなく、自分のために行ってください。
まとめ
恐ろしい体験をしましたが、結果こうしてブログにネタとして書けているので良い経験になりました。
僕は大学時代、野球部の寮でこれに似た境遇を経験していたため何とか乗り切りましたが、今までこんな経験を一度もしたことのない人には想像を絶する辛さでしょう。
現に年間何人かは研修中に脱走してしまうそうです。
ここで日本社会の怖いところは脱走してしまった人を「根性なし」「そんなんじゃ社会じゃやっていけない」と責めて見せしめにするところです。
日本の企業ではこんな奴隷みたいにならないと働くことができないのか?
それで日本の企業は儲かってるの?儲かってないでしょ?バカじゃないの?
みんな思考停止しすぎてませんかね?だから社畜とか呼ばれるんですけどね。
ストイックな働き方をする人はたしかに社会に必要ですが、全員が全員そうである必要はないです。
(しかも日本人の場合は生産性は低くただ長時間労働なだけ)
そんなに頑張れないっていう人がいたっていい、能力が低くても働ければ良いじゃない。
ネットではニートが働きたくないって言ってるのを叩いてる人たちがいるけど、ニートの人たちの言い分も僕はわかりますよ。
こんな息苦しい社会で働きたくなんかないですよ。
彼らはゴミかのように言われていますが、彼らももしカナダや他の国に来たら意外と問題なく働ける人は多いんじゃないかと思います。
こっちは逐一どうでもいいことに文句を言ってくる人はいないし、自分がミスをしたって責めるような言い方はしません。
本当に働きやすい環境です。
世界的に見て異常なのはどっちだって話です。僕は明らかに日本人の働き方や労働観に疑問を感じますね。
日本もカナダのような労働環境になれば、もっと働くことに意欲を感じる人が増えると思います。
適材適所でみんなが無理なく活躍できる社会になってほしいと切に願っています。
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