『金持ち父さん貧乏父さん』を今更ながら読み終えたので感想

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ずっと前から存在は知っていたし、少し気になっていた本『金持ち父さん貧乏父さん』。

気になりつづけて早5〜6年、ようやく手に入れて読むことができたので僕なりの感想を書きたいと思います。

いや気になってたならさっさと読めよって話ですが、なかなか重い腰が上がらなくて・・・笑

カナダに来る時の成田空港の本屋さんで売っているのを発見し、ヒマつぶしに買ったら思いの外良い本だったという具合です。

結論から言うと僕にとってはお金のことを真剣に考えるきっかけになったとても良い本でした。

この本で思ったのは、自分がいかにお金に対する知識がないかということ。

海外の事情はそこまでわかりませんが、自分の親や兄弟、友人なんかを見ていても日本人は基本的にお金に関する知識が乏しいなと感じました。

だからそういったお金に関する知識を能動的に知っていかなければいけないと考えさせられる、という意味で良い本だなと思いました。

ただこの本についてネットで調べると必ずネットワークビジネスのことが出てきて、そして「そんな怪しいビジネスを助長している本だからろくでもない!」とか「不動産投資しろとか書いてあるけど当時のアメリカと現在の日本の不動産事情は違う!不動産投資なんてしたら破産する!だまされるな!」みたいなことが書いてあるサイトをたくさん見かけます。

僕はこの本を読んでそう思わないし、著者のロバート・キヨサキ氏も別にそんなことは言ってないし書いてないだろと僕は思います。

っていうかそういうことを書いている人たちは、そういう上っ面しか読み取っていないから騙されたり搾取されたりするんだろと思っています。

ただ調べてみるとこの本は3冊くらい発売されているらしく、僕が読んだのは1冊目の本でした。

1、2冊目までは単純にお金のことに関する良書というレビューが多いですが、3冊目の内容からネットワークビジネスやフランチャイズ、貴金属投資、自分のセミナーを薦めたりと怪しさ全開になっていくようです。

なのでボロクソ書かれているのは主に3冊目の本に関してなのかなーと思っています。

 

この本は海外の自己啓発本にありがちな前フリがめっちゃ長くて本題に入るまで長い系の本なので、僕が読んでタメになったことだけを簡潔に書きますね。(『ザ・ゴール』なんかもそうだった)

あっ、でもこんなもったいつけてますけどマジでたいしたこと書かないんで本当に期待しないでください。笑

 

労働者階級から抜け出すことが経済的自由への第一歩

多くの人々は会社に行って仕事をしてお給料をもらって生活しています。

しかし給料をもらってそこから生活のやりくりをして・・・というサイクルをしている限り、ずっと『お金のために働かなければいけない』状況にあります。

これは一流企業勤めのエリートサラリーマンだろうが政治家だろうが、もらえるお金がいくら増えても同じことです。

もらえるお金が増えても出て行くお金は比例して増えるし、結局働くことをやめたらそのキャッシュフローは近いうちに破綻してしまいます。

このような状態をロバキヨ(ロバート・キヨサキ氏ね、めんどいからロバキヨで)は「ラットレース」と表現しています。

このような状態から脱却するには、「お金がお金を生んでくれる仕組み」を作る必要があると彼は言っています。

 

つまり資産を持てという話ですね。

 

何が資産で何が負債かよく考えてからお金を使うべき

多くの人が資産と負債の概念を持たずにお金をただ消費している、または資産だと思って負債を手に入れたりしていると彼は言っています。

例えば車や家を資産だと思って購入、所有している人がいますが本当にそうでしょうか?

基本的にそれらは(特に日本では)購入した瞬間価値が下がる物で、お金を生んでくれるどころかお金を払い続けなければいけないもの、つまり負債だと認識するべきです。

またそれらをわざわざローンを組んで購入するなんてもってのほか。(それを資産構築だと思っているなら)

お金に困らないために必要なことは『負債を減らし資産を増やすこと』また『収入から出ていく支出を減らし、その分を資産構築にあてること』とあります。

日本人は貯金が大好きですが、得た収入から必死に支出を減らして、残ったお金を貯金してるだけではお金に不自由なく暮らすことは出来ないということですね。

 

お金に困らないためにはファイナンシャルインテリジェンスが重要

僕としてはここが一番重要だと思ったのですが、資産を持つためにはファイナンシャルインテリジェンスが必要だと本書では言っています。

ファイナンシャルインテリジェンスとは彼が提唱する4つのお金に関する知識・能力のことです。

1.会計力

損益計算書や賃借対照表などの財務諸表を読み取れる能力

2.投資力

どのような投資をどのように戦略的に行うかを考える能力

3.市場の理解力

市場の需要と供給を見極め、投資のタイミングを判断する能力

4.法律力

節税など合法的にお金を節約する知識

 

「この本のせいで不動産投資して貯金がなくなった」とか言ってる人たちはここのところを読み落としてるのか理解力がないのかなんなのか・・・。

ロバキヨは「不動産投資をしろ」なんて書いてないし、ましてや貯金全額ぶっこんでやれなんて書いてません。(少なくとも僕が読んだ本では)

彼が言っているのは「資産を持つためには投資が必要だけど、投資で成功するには最低限ファイナンシャルインテリジェンスを身に付けなさい」ということです。

お金に困らないためにはまずお金のルールと知識を身に付けろと言っているだけです。

不動産投資の話は彼のサクセスストーリーの中で不動産への投資も行っていたというくだりが出てくるだけ。

 

要は投資家になれって話

すっごい要約してしまうと「投資家になれ」っていう話です。笑

こう書くとFXとか株とかでパソコンに張り付いているああいうのをやらなきゃいけないのかと思いますが、そんなことはなくて、普通に働きながらでも収入の一部を何かお金を生んでくれることに使っていった方が良いよという話ですね。

サラリーマンだろうとフリーランスだろうと経営者だろうと、稼いだお金を資産構築という方向にシフトしていくべきという考えは非常に共感しました。

貯金とか年金とかを老後のアテにするくらいなら、こういうことに時間とお金を使った方がはるかに豊かな老後を送れる可能性があると僕は考えています。

 

まとめ

ロバート・キヨサキ氏について調べると、実は投資活動はしていなくて本の印税だけで生活していたとか、彼の会社が破産申請をしたとか怪しい話がいろいろと出てきますが、それはそれとして、この本はお金のことを考えるきっかけになる良い本だと僕は思いますよ。

大事なことは色んな情報を色んな側面からバランス良く読み取ろうとしてみることなんかじゃないかと思っています。

この本に限らず盲信的になったらヤバイのはなんだってそうでしょう。

参考になる部分とそうではない部分を自分で考えられればワケのわからん詐欺にあったり騙されたりはしないんじゃないのかなー。

とか言って騙されちゃうのかなー。笑

とにかく一番良くないのは食わず嫌いで確かめもしないで「アレはダメ!(らしい)」と言って知ろうともしないことかなと僕は思います。

ということで僕もファイナンシャルインテリジェンスを高めつつ、投資について勉強・実践していこうと思っています。

僕が読んだ本はこれです↓
これと『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』という本も良いらしいです。

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