これからネットショップを始めてみたい!
STORESとBASEというのが無料ですぐ始められるらしいけど、どっちがいいんだろう・・・?
とお悩みのあなたへ、STORESとBASEの両方を使ってサイトを開設してみた僕が両サービスを比較してみました。
(2016/8/19現在の話です)
BASEの方が無料で使える機能が豊富
結論から言うと、僕はBASEの方が機能面で充実しているので良いなと思いました。
例えば以下の機能です。
・アクセス解析(Googleアナリティクスの導入)
・商品登録CSV
・ブログ機能
・独自ドメイン
・HTML編集
BASEではこれらの機能が無料で使えますが(一部有料)、STORESではそもそも機能がない、または有料会員になると使えるようになります。
例に挙げた機能をもう少し掘り下げて説明していきます。
アクセス解析
これは開設したショップにどれくらい人が訪れているかを解析する機能で、ネットショップを運営するには欠かせない機能の一つです。
アクセス解析を行うことで、どこから(google検索なのかSNSからなのか)、どんなキーワードで来ているのかが分かり、施策を考えることが出来るからです。
これが分からないままネットショップを運営していても、コンパスがないまま船の舵を取るようなもので、なかなか売上を上げることは難しいでしょう。
一般的にはgoogleアナリティクスという無料で使える解析ツールを導入しますが、STORESとBASEには簡易的なアクセス解析ツールが使えるようになっています。
STORESはこの機能は有料会員にならないと使えません。
無料のカートシステムだからしょうがないっちゃしょうがないけど、こんな基本中の基本機能が有料ってのはどうなのよ?と思ってしまいます。
しかもSTORES独自の解析ツールが有料ならまだしも、googleアナリティクスの設定すら有料会員じゃないと出来ないっていうのはちょっと信じられない。(普通googleアナリティクスの設定はどんなWebサイトでも追加料金がかかることはない)
一方BASEは簡易的なアクセス解析機能はもちろん、googleアナリティクスも無料で設定出来ます。
商品登録CSV
商品データをCSVというファイル形式にして、一括で登録出来る機能です。
といきなり言っても、ネットショップを運営したことのない人にはちょっと何言っているか分からないと思います。笑
通常ネットショップで商品を登録するには、管理画面にログインして商品登録画面にいって、商品名・価格・商品画像・商品説明などなどを1点ずつ登録する必要があります。
商品数が10点20点くらいならまだいいですが、これが100点とかになってくると、1点1点商品登録していたらめちゃくちゃ時間がかかってしまいます。
そこでCSVを利用すれば、そのCSVファイルをアップロードするだけで100点とか200点分の商品情報を一気に登録することが出来るのです。
CSVファイルは通常エクセルで開くことが多く、『商品名』『価格』などの項目名に合わせて数値を入力して一覧表のようなものを作っていきます。
ネットショップでは一般的な機能であり、BASEでも無料で使うことが出来ます。
STORESはなんとこの機能が存在しません。
大事なことなのでもう一度言います。
STORESはなんとこの機能が存在しません。笑
なのでSTORESで商品登録するのは結構苦労しました。
まあでもBASEのCSV機能も登録しか出来ないので正直そこまで便利ではないです。(普通はCSVで商品情報の登録・変更・削除が行える)
でも商品登録を一括で出来るだけでもかなり作業効率に差が出ると思います。
CSVの話はネットショップを開業する上で必要なスキルとは?でも書いていますので読んでみてください。
ブログ機能
今やコンテンツマーケティングが集客の重要なメソッドとなっており、ブログを書くというのは集客する上で非常に重要になっています。
理由をとんでもなく簡潔に書くと、ブログ書く⇒SEO強くなってアクセス増える⇒お客さん来るという流れがあるからです。
自分でも引くぐらい恐ろしく簡潔に説明しました・・・笑
BASEではショップ内にブログを開設することができ、もちろん無料で利用可能です。
またBASEMagというBASEが運営しているWebメディアがあり、ブログ機能を使ってBASEMagに自社商品の紹介記事を載せることも出来ます。
それによってBASEMagからのアクセス流入を見込めるというワケですね。
ちなみにSTORESにはブログ機能はありません。笑
別にBASEの回し者ではないのですが、比較するとほんと色々機能が足りねーなーオイ!というのが正直な感想です。
でもブログに関してはガチでやるなら自分でサーバーを借りてワードプレスとかで運営する方がいいのかも。
(BASEのブログだと、万が一サービスが終了した場合、せっかく書いた記事がパーになる可能性がある)
独自ドメイン
独自ドメインとはサイトのURLを自分で独自に取得したURLのことです。
○○.comとかありますよね?アレのことです。
BASEでは無料で独自ドメインを設定することが出来ます。(ドメインは自分で取得しないといけない)
STORESは有料会員にならないと独自ドメインを設定することが出来ません。(!)
何で独自ドメインを設定するだけで金がかかるんじゃい!
HTML編集
STORESもBASEもテンプレートを選択するだけでキレイなショップを作ることが出来ます。
でも細かいところは編集出来ません。
HTMLというのはWebページを作るための言語で、使いこなすには多少の知識が必要ですが、細かいレイアウトまで自分で作り込むことが出来ます。
BASEでは有料機能でHTMLが編集出来るようになります。
STORESは以前は対応予定と表示されていましたが、近頃はその表示すらなくなりました。笑
たぶん今後も対応することはないと思われます。
STORESの良いところはないわけ?
これだけつらつらとSTORESはダメという論調で書いてきましたが、果たしてSTORESには良いところがないのか?
いや、STORESにもBASEにはない独自機能があります。
それは他メディアとの連携機能です。
STORESはZOZOTOWNを運営する株式会社スタートトゥデイと連携して、ZOZOMARKETという個人が出品出来るショッピングモールを開設しました。
STORESに登録した商品は、このZOZOMARKETにも連携して出品することが可能です。
また同社が運営するファッションコーディネートサイト『WEAR』にも連携することが出来ます。
つまり集客においてBASEとは異なる経路を持つことが出来るという点ではSTORESにも良いところはあると言えるかと思います。
ちなみに料金を比較するとこんな感じ
STORESとBASEはどちらも無料で利用出来ますが、ちょっと凝ったことをやりたいと思うと多少のお金がかかるようになっています。
そのお金のかかり方がSTORESとBASEでは少し異なります。
STORESは無料機能だとほとんど大したことが出来ませんが、月額980円で全機能を使えるようになります。
BASEは無料機能でもSTORESよりは自由度が高いですが、それ以上のことをしたい場合は各機能ごとに追加利用料が必要になります。
例えば『BASEロゴを非表示にする:500円』、『HTML編集:980円』、『不正決済保証:980円』という具合です。
なのでBASEの有料機能を全部利用しようとすると、STORESの有料会員より割高になってしまいます。
むしろ有料機能を全部利用したら3000円を超えるので、それだったらより本格的なカラーミーショップとかを利用した方が良い気がします。
STORESもBASEも集客には弱いのでSNSを活用する方法がベター
STORESもBASEも作成されるページやサイト全体の構造上、SEO(検索結果を上位表示させるための対策)に対してはあまり強くないです。
なので自然検索(googleで「手作り 雑貨」とかでページにくること)によるアクセスはあまり見込めないと考えた方が良いでしょう。
STORESやBASEで売れてそうなお店を見ると、SNSから上手く集客に繋げているなと感じますね。
具体的にはインスタグラムでお店のアカウントを作り、そこで商品画像をアップしていいねをたくさん集めるという感じです。
この辺は実際にSTORESかBASEに行ってみて、ストア例を見てみるとわかると思います。
まとめ
比較と言いながら一方的なBASE推しとなってしまいましたが、どっちも使ってみた正直な感想です。笑
逆にSTORESを使っている人はどんなところがメリットなんだろうか・・・もし僕が知らない機能やメリットがあったらぜひ教えてください。煽りじゃなく真面目に知りたいです。
まあとにかく無料で運営したいという人は無料機能が豊富なBASEの方が良いと思います!
BASEだったら有料機能を使わなくてもそこそこちゃんとしたサイトに出来ますし。
僕の友達もBASEでスマホケースを販売していますが、集客はSNSだけで10万/月売り上げたと言っていました。
そう、一番大事なのは集客ですね。
STORESだろうがBASEだろうがSEOには弱いので、この2つで運営するならSNSでどう集客するかに全力を注いだ方が良いと思います。
SEOにも対策をしたいなら多少なりともお金をかけて、有料のカートシステムで運営した方が良いです。
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