ワーホリに行きたい!
どうせ行くなら自由の国アメリカで生活してみたい、と思う人も多いと思います。
しかーし
アメリカで仕事をして生活するというのは、実は現在ではものすごくハードルが高くなっているんです。
僕もアメリカ(というかハワイ)で生活してみたくてアメリカのビザについてけっこう調べました。
1年程度であればまあ何とか働くビザを取得することが出来ますが、ワーホリのような気軽なものではありませんし費用もけっこうかかります。(詳しくは後ほど)
ということで記事タイトルの「ワーホリでアメリカに行けるか?」ですが、残念ながらワーホリビザでは行けません。
期待して読んでくれた人はごめんなさい。笑
でもアメリカで留学以外で長期滞在する方法自体は存在するので、そこんところをお話しします!
特に1年くらい行ければいいやっていう人にはかなり現実的なプランだと思いますよ!
・ワーホリビザでアメリカに行けない理由
・アメリカで働けるビザを手に入れる方法
ワーホリビザではアメリカには滞在出来ない
まず先ほども書いた通り、ワーホリビザではアメリカに滞在することは出来ません。
なぜならワーホリというのは協定を結んだ国同士でないとビザを発行できないのです。
日本がワーホリ協定を結んでいるのは以下の18ヶ国であり、その中にアメリカ合衆国はありません。
オーストラリア
イギリス
ドイツ
韓国
ポーランド
オーストリア
カナダ
アイルランド
デンマーク
台湾
ポルトガル
ハンガリー
ニュージーランド
フランス
ノルウェー
香港
スロバキア
スペイン
ワーホリ協会のサイトに詳しく記載されています。

ということで日本とアメリカはワーキングホリデー協定を結んでいないのでワーホリビザは発行されません。
なんか日本とアメリカの国交関係のニュースって連日見るのに意外ですよね・・・。
ひょっとしてアメリカはワーホリ自体存在しないのかと思い調べてみたら、そんなことはないみたいです。
ただ現在協定を結んでいるのは以下の5ヶ国だけ。
・シンガポール
・ニュージーランド
・オーストラリア
・韓国
・アイルランド
ソースはこちら(英語サイトです)

お隣の韓国がオッケーなら日本も何とかして欲しい・・・!
頼むぜトランプさん・・・!
J1ビザならアメリカで働くことが出来る
じゃあアメリカに行く方法はないのかという話ですが、実はあるんです。
ワーホリビザは存在しませんが、「J1ビザ」というビザを取得することでアメリカで仕事をすることが出来るようになります。
このJ1ビザというのは「研修ビザ」と呼ばれるもので、本来は仕事の技能向上のため有給インターンシップで渡米したい人向けのビザです。
とはいえその解釈は当局の担当者によってさまざまらしく、意外と現在就いている職種と全然違う職種にもアプライ出来るらしいです。
J1ビザの取得方法について
以下のアメリカ国務省のWebサイトから申請することが出来ます。
申請費用は約4万円。
申請資格は短大卒以上、または職歴が5年以上ある人が対象です。
申請自体は誰でも上のサイトから出来ますが、英語が堪能ではない又は確実に申請を通したいという人はエージェントに申請代行を依頼した方が良いでしょう。
ちなみに代行費用はだいたい50〜60万円くらいみたいです。
高っ!!
J1ビザのメリット・デメリット
比較的簡単に取得できるJ1ビザですが、メリットとデメリットをそれぞれ考えてみましょう。
メリット
・アメリカで就労可能なビザではもっとも取得が簡単
・最大で一年半滞在できる(ワーホリビザの多くは1年間)
デメリット
・ワーホリに比べ申請費用が高い
→申請費用自体はワーホリと同じくらいですが、実際のところエージェントを使うしかないという人が多いんじゃないかなと思います。そうなってくると申請費用だけでウン十万なのでベラボーに高くなります。
僕だったらイチかバチかで自力でやると思いますが。笑
・地獄のような労働環境に陥る可能性がある
→J1ビザというのはスポンサー(雇い主)から「うちで研修させてあげる」と言ってもらって成立するビザです。
もしビザを切られたらその人は帰国しなければいけません。
なので労使関係が圧倒的に労働者側に不利であり、そこにつけこんで日本のブラック企業も真っ青なバカみたいな条件で働かせてくる企業があるみたいです。
ビザ取得費用はもちろん自費の上に、ひどいところだと時給9ドルからとか・・・笑
特にこのビザを取得した人の行き先として人気なハワイなんかは、現地の日本人経営者がこの制度を悪用して奴隷を1年サイクルで使い回しているというウワサです。
気になる人は実際にアメリカの求人を掲載しているサイトを見てみると実情がわかると思います。
あとは実際にJ1で滞在している人のブログなんかも。

長時間労働+低賃金+生活費という地獄のトリプルアタックによって、ひどい場合は日本で貯めたお金を切り崩しながら生活するハメになる人もいるそうです・・・。
海外で働いてみて気づきましたけどね、日本人って仕事になるとロクでもないんだなって思いましたよ本当。
その他アメリカに滞在する方法3つ
J1以外でビザを取得しようと思ったら他に方法は3つありますが、どれも難易度は高めです。
H1-Bビザ
H1-Bビザは高度技能職と呼ばれるようなプロフェッショナルのビジネスマンに与えられるビザです。
ざっくり言うと、公認会計士、コンピュ―ター・アナリスト、技師、財務アナリスト、科学者、建築士、弁護士、プログラマーなどがこれに該当するようです。
しかも近年そのビザの発行数は少なくなってきていて、現在65000〜85000/年間ほどですが、今後は50000くらいまで縮小される見込みのようです。
※詳細は以下でどうぞ
また現在でも65000〜85000の募集に対して250000〜300000の応募が殺到している状況なので、日本でエリートといわれるような人材でも取得するのがかなり困難なビザです。
カナダやオーストラリアなどで言うところのワークビザに近いものがありますが、その難易度は比べ物にならないでしょう。
ビザの発行数が縮小する方針なのは、海外労働者がアメリカ国民の雇用を奪っているという世論の批判を受けてのことみたいです。
トランプ政権は保守的というか、アメリカ国民の大多数の一般庶民にコミットしているところがあるのでしょう。
でもプロフェッショナルな仕事にはどうせ一般人じゃ就けないんだから雇用を奪うとか関係ねーだろ!とツッコミたくもなりますが・・・笑
だからIT企業なんかはプログラマーの人手が足らず、本当は外国人労働者を雇いたいんだけどビザが認可されなくて人材集めが大変なんていう記事を以前読みましたよ。
国の政策と企業の実態にはけっこうな乖離があるのが実際のところみたいです。
永住権取得(グリーンカード)
この3つの中では一番可能性があるかもしれません。
グリーンカードという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
アメリカの永住権を取得できる制度があるのですが、なんとこれは完全に抽選制なんです!
学歴(高卒以上)や職歴はほぼ関係がなく、抽選に当たるかどうか、それだけです。
アメリカンドリームを思わせるアメリカらしい制度ですよね。
なおこちらもビザの縮小というか、むしろ消滅させる方向で議会は動いているらしいので、興味がある人は早めに動いた方が良いでしょう。
抽選は毎年行われますが一年間のうち応募できる時期は決まっていて、その期間内にwebから応募します。
顔写真を提出したりするんですが、コレがけっこう規格が厳しくて大変です。
アメリカ政府のサイトで詳細を確認できます。
ちなみに僕たち夫婦もノリで去年応募してみました。笑
当たったら良いなぁ・・・
コレもJ1と同じくビザ申請の代行業者がいるので、興味があるけど申請に不安がある人は頼んでみるのも良いかも知れません。
僕たちはお金が勿体無いので自分たちでやりました、ノリでね。合ってるかどうかはわかりません。笑
ただこの永住権を取得した場合、短期的な滞在ではなくアメリカに永住することを求められます。
一年間のうち日本に帰っている期間が長く、「コイツ永住してないな」とアメリカ政府にみなされると永住権を剥奪されることがあるようなので注意が必要です。
永住権取得(アメリカ人と結婚)
「ハワイ 移住」とかで検索するとよく出てくる、ハワイに移住した日本人がやってるブログのプロフィールにありがちなのがこの方法。笑
実質これは女性限定でしょうね。
アメリカに住んでいるアメリカ人と結婚すれば晴れてあなたもアメリカ人です。
こういう人は好きになった人がたまたまアメリカ人だったのか、それとも移住したいからアメリカ人と結婚したのかどっちなんだと気になるところですが、割合としては後者が多いのではないかと思っています。(完全な偏見)
こういう腹黒い女の人って本当にいるんだぁ・・・うわぁ・・・って思いますけど、目的のために手段を選ばないそのストイックさは素晴らしいと思います。
もちろん普通に恋愛の末結婚に至った人もいると思いますよ!
まとめ
ということで留学以外でアメリカに滞在する方法について解説しました。
一般人が現実的に取得できるビザの難易度順でいうと
J1ビザ
グリーンカード=アメリカ人と結婚
H1Bビザ
の順番でしょうか。
いや、永住権は完全に運だしH1Bはエリートでもほぼ取れないからやっぱりJ1ビザ一択でしょうね。
ただJ1は本当にスポンサー次第では地獄を見るらしいので、よくよく考えてから取得した方が良さそうです。
そこまでして本当にアメリカに行きたいのか、ということをまず考えてみる必要があるでしょうね。
アメリカといえば自由の国、色んな人種の集う移民の国というイメージが強かったですが、実際はアメリカで働くというのは現在ではかなりハードルが高いということがお分かり頂けたかと思います。
僕たち夫婦はJ1ビザ取得は費用的に厳しいので諦めてグリーンカードに望みを託したので、今年5月の抽選発表に全てをかけます・・・!笑
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